2018年05月12日

高齢者が注意したい骨折について

骨折は命に直接に関わることは少ないです。しかし、高齢者の骨折は注意が必要で、寝たきりになるきっかけにもなるのです。また、認知症等があればリハビリも十分行なえず、回復に期待が持てないことがあります。今回は、高齢の骨折ついて詳しくご説明します。


どのような時に骨折するのか?
骨折は寝たきりになる代表的な原因のひとつです。特に自宅にあるわずかな段差に足を引っ掛けて転倒してしまい、足の骨を折る場合があります。また、施設などでも骨折するケースは少なくはありません。足をしっかり上に上げて歩くことができない、スリ足歩行の方は要注意です。また、靴のサイズがあっていなくて、脱げやすくなりつまずく事もあります。スリッパなど不安定な履物も注意ですね。

骨折しやすい部位はあるのか?
転倒した場合に多い骨折は「大腿骨頚部骨折」です。大腿骨とは太もものことで、その大腿骨と股関節をつないでいるのが大腿骨頚部と転子部なのです。この部分に起こる骨折名を「大腿骨頚部骨折」と言います。この部位が骨折しやすい理由ですが、足が上半身を支えていることをイメージして下さい。すると、支えている骨の部分に上半身の重みが加わります。若い人なら、骨そのものが丈夫ですので、少々のことでは折れたりはしません。しかし高齢になるともろくなり、ちょっとしたことで折れしまうのです。寝たきりで意識がないような高齢者でも、身体を傾けるなどしたら、表情を歪めて痛みを訴えるほどなのです。

転倒や転落しなくても骨折することがある?
「圧迫骨折」と言う言葉を耳にしたことがあるかもしれません・・・。TVのCMでは「いつの間に骨折」ともいわれます。高齢になると骨密度が減少しますよね?骨同士がぶつかることで、背中の骨(椎体)が潰れてしまうのです。なぜ、「いつの間に骨折」と言うのか理由は、本人や周囲が気付かないうちに骨折してしまうからです。普通に生活していても、腰に少しの衝撃があるだけで骨折するのです。特に女性は閉経後ホルモンのバランスの関係で、骨粗しょう症になるリスクは高くなります。病院に言ってレントゲンを撮ってもらうとすぐに分かります。この骨折も高齢者にとって珍しくはなく、有名な骨折なのです。

高齢者が骨折を予防する方法
高齢者の骨折を防ぐのはなかなか難しいです。まずは、高齢になると多くの人は骨がもろくなるということを意識しておく必要があります。自宅で生活しているのなら、生活環境を整えることが大切です。例えば段差の解消をしたり、手すりを設置します。この場合、段差といっても数十cmもある大きな段差ではありません。良く見ないと分からない小さな段差を解消することが大切です。大きな段差だと、意識して気をつけようとしますが、小さ過ぎると気付かないで足を引っ掛けてしまうのです。

骨粗しょう症が骨折のリスクを高める?
一度骨粗しょう症になれば、どんなに頑張っても現代の医学では改善されることはありません。現状を維持させるしかないのです。そのために、薬に頼るのもひとつの方法だと思います。施設で生活する高齢者のなかでも骨粗しょう症の薬を飲まれている方はいます。医師に相談すると薬が処方される場合もあります。
施設生活においても、この2つ(大腿骨頚部骨折・圧迫骨折)の骨折は他に比べて大幅に多いです。圧迫骨折の場合は外傷(見た目の傷)がない場合が多いです。背中や腰の周辺に痛みを訴えていると、骨折を疑い迅速な病院受診が必要です。若者では考えにくい動きでも、骨折してしまうほど高齢者の骨はもろいという事を一番に考えて、普段からケアをしましょう。

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高齢者が起こしやすい骨折等について解説 by
真っ赤なトマト(CW)

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Posted by cari.jp at 13:43

2018年05月12日

「伝統」という言葉の危険性、闘牛や動物漢方は本当に必要なのか

近年、日本でもスポーツ界における「伝統」で女性に対する考え方が問題視された。
「伝統」とは古くからある文化や遺産を維持するという意味であり大変素晴らしい言葉であるが、一方でこの言葉で、時代によって変化を望まれることもそのままになるということもあり得るようである。
それは人間だけでなく動物達の命にも関わっている。
以下はその国々の伝統的競技、伝統の食文化の一例であるが、そのことにちなんだ問題や議論も巻き起こしているものである。


スペインの男性、闘牛中に死亡

2年ほど前のことではあるが、2016年、スペインの東部で伝統的な文化であるとされる闘牛が行われ、牛との闘いによって闘牛士の29歳の男性が死亡した。
この男性の試合には家族も観覧に訪れておりその目の前での出来事だった。
この男性は500㎏もある牛に角で突き飛ばされ、仲間の闘牛士が助けに入ったが間に合わなかったということである。
スペインでは闘牛を残酷で今の時代にはふさわしくないとして廃止すべきだという意見と伝統であるという理由で残すのが当然という意見が以前から対立している。
このスペイン人男性の死亡事故に関しては彼の死を悼むのはもちろんであるが、人間にも牛にも悲劇が起こるこのような競技はやめるべきだという海外の人達のコメントも多く寄せられていた。
また、牛は闘牛用にわざと狭い飼育小屋に入れられ、そのために気が荒くなるとされていて、そのような闘牛用の牛を意図的に作るのは人間であり、そもそも牛に罪はないという意見もあった。

動物漢方はアジアの伝統的食文化、効果は?

アジア圏では亀や珍しい動物を東洋医学である漢方に用い、健康効果のある珍味として食すことがある。その中の一つで例えば亀ゼリーというものがある。
亀ゼリーとは中国や東南アジアなどで食されているその名の通り亀を食材に使用したゼリーである。
亀ゼリーは伝説によれば西太后の息子である同治帝が病気を治すために食していたとされている。
同治帝はこのゼリーを食べていた時は健康状態がよかったが途中でやめてしまったため、病を悪化させ死に至ったとも伝えられている。
元々はミスジハコガメという種類を用いていたが、亀ゼリーや漢方にするために乱獲され絶滅危惧種となってしまい、現在はスッポンのツチガメが用いられているそうである。
美肌、デトックス、便秘、解熱、夏バテなどの効能があるとされているが、あくまで健康食品の域で考えられているものである。
中国やアジアではこのように亀を健康食材として用いることによる密輸事件が後を絶たない。
台湾では計2600匹あまりの亀が中国に密輸される目的で船に乗せられており、富裕層の珍味や漢方薬に使われるのが目的だったという。
他にもインドネシアでは重さ2トンもの爬虫類と両生類が滋養強壮のために食材として密輸されていたのが発覚した。
またセンザンコウという哺乳類も漢方にされることで密輸対象となることもある。
亀に関しては中国などの国内では乱獲し尽くしてしまったということで、現在は海外や日本のイシガメなどが標的とされているということである。

以上が動物を娯楽や珍味として使用している一例であるが、この二つのものが人間にとって本当に欠かせないものであり医療や生活に大きな効果を持つならばまだ納得できるところもある。
また、西太后の息子のように当時では治すのが難しい病気を少しでもよくするためというのも理解できる。
しかし闘牛は娯楽であり、動物漢方や珍味に関しても現代医学が進んだ今では絶対的な健康効果もあるのかどうかも分からない。
そのような曖昧な理由で密輸は増加し、一時の楽しみのために動物は日々命を奪われている。
それは「伝統」ではあるが変化させない方がよいことなのであろうか。
日本人も海外の人もこの問題については一度しっかり考えてみた方がよいのではないだろうか。

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伝統の言葉で済まされる動物の命 人にも動物にも有益でないことには変化を by スペクトル

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Posted by cari.jp at 10:20