2018年10月07日

塀の中とシャバのあいだのグレーゾーン~映画に見る社会 羊の木

映画に見る社会③『羊の木』 話題の映画から現代社会をウォッチング


【社会復帰のむずかしさ】
今年4月、愛媛県今治市で服役中の受刑者が脱走し、およそ3週間にわたり逃亡を続ける事件が発生しました。

事件そのものもショッキングでしたが、受刑者が一般の作業員にまじって働く作業所が存在することもまた驚きでした。

この作業所は通称「塀のない刑務所」とも呼ばれ、鉄格子や鍵もなく外部からの出入りもわりと自由なのだそうです。

このような施設がつくられるのも、罪をつぐない刑務所を出てきた人々が、なかなか社会に受け入れられない現実を物語っているでしょう。

2018年に公開された映画『羊の木』は架空の小さな町を舞台に、罪を犯した人間をどう受け入れ、ともに生きていくかというテーマをサスペンスタッチで描いています。

ギャグ漫画の傑作『がきデカ』を描いた山上たつひこの原案に『ぼのぼの』のいがらしみきおが作画を担当したコミックの映画化です。


【意表をつく設定】
魚深市という小さな港町に仮釈放中の元殺人者たちが集められ、その素性を隠したまま一般市民にまじり生活させようという極秘の計画が始まります。

犯罪者の更生とともに町の過疎対策も目的としたプロジェクトですが、彼らを受け入れ面倒をみる市役所の職員を錦戸亮が演じています。空港や駅の出口で「ようこそ魚深市へ」というカードを手に元受刑者を迎える姿が、海外旅行の現地ガイドのようです。

受刑者の面々は、頬の切り傷で素性が一発でバレそうな初老の男や、ふだんはおとなしいがアルコールが入ると何をしでかすか分からない男、恋愛のもつれから夫や恋人に手をかけてしまった女たちなど、さまざまです。

ひと癖もふた癖もある元受刑者たちを、田中眠、優香、北村一輝、松田龍平らが演じています。

彼らのほとんどが罪を悔いあらため、新しい環境や職場に馴染もうと努力します。一方で、静かに暮らしたい受刑者たちを挑発し、街に波風を起こそうとする根っからの反社会的性格の持ち主もおり、物語に不穏なムードが漂います。

舞台となった魚深という町は現実には存在しませんが、富山市周辺がロケ地になったということです。どんより曇った空と日本海の鈍色の海が印象的です。


【のろろ祭り】
町には古くから伝わる「のろろ」という神さまがいて、「のろろ祭り」という奇祭も行われています。

お祭りの夜、「のろろ」は従者をしたがえて街を練り歩きますが、その姿を見ることは禁じられています。

元受刑者たちも従者となって、人の絶えた通りを「のろろ」とともに歩きます。彼らにも触れてはいけない過去があり、「のろろ」に通じるタブーな存在といえるでしょう。

人に言えない秘密を抱えて生きるのは苦しみです。優香演じる元犯罪者は痛切な表情で「二度と人を好きになってはいけないのか」と主人公に問いかけます。

それに対する回答が、一般女性と受刑者のあいだに愛の感情が芽生えるエピソードでしょう。ですがその愛は物語を悲劇的な結末へと導いていきます。


【弱者を受け入れるコミュニティ】
殺人に手を染めた凶悪犯とはいえ、出所後の彼らは社会的に弱い立場です。

そんな弱者は、小さなコミュニティでなければ生きてゆけないのかもしれません。逆に言えば、小さなコミュニティには弱者を受け入れるだけの力があるのかもしれません。

高度経済成長と呼ばれた時代は、誰もが地方の小さな共同体を出てひたすら都会をめざしました。匿名性は都会の利点の一つですが、個人を孤独へ追い込む原因にもなります。孤独に陥ったすえ、犯罪にはしる者も出るでしょう。

バブルが崩壊するころからUターン、Iターンなど、大都市から地方に目が向けられ始めました。だれもが「小さなコミュニティ」の大切さを気づき始めたのではないでしょうか。


【終わりに】
 受刑者の方々が社会に復帰するための受け皿づくりには、まだまだむずかしいものがあるでしょう。しかしあらたな試みは始められています。

 今年3月、受刑者専用の求人誌『chance!』が創刊されました(ヒューマン・コメディ社発行)。
 
 雑誌に付いている履歴書には「非行歴・犯歴」や「入れ墨の有無」「指詰めの有無」を書く欄もあるとのことで、一見冗談みたいですが、それだけ差し迫った真剣さも伝わってきます。

 刑務所の中は、けして「塀の向こう側の他人事」ではありません。だれもがふとしたはずみに人生を踏みはずし、お世話になる可能性がないとはいえないのです。

 万一そんな事態になったらどう社会に復帰するか、これらの映画や求人誌のなかに答えが隠れているのではないでしょうか。

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written by 塩こーじ

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2018年06月19日

夏の北海道旅行 “絶景スポット& 注目エリア”

北海道は魅力あふれる観光地が目白押しです
札幌の中心部 旭川の旭山動物園、小樽運河、富良野のラベンダー畑
函館山の夜景 登別のくま牧場、ニセコの大自然、世界遺産の知床

そんな定番の人気観光地に飽きた方必見!
絶景スポット&注目エリア【札幌近郊編】をご紹介します

□□□□□□□

■ 苫小牧

  新千歳空港から30分、
  札幌から、JR、高速バスで60~70分の地方都市

  北海道を代表する工業地域です
  市内には、8ヶ所の工場夜景が楽しめるエリアがあります

その代表格が、出光興産北海道製油所
  月灯りに照らされた巨大プラントはとても美しく迫力満点です

  そして、王子製紙苫小牧工場
  闇夜の中で建ち並ぶ、鉄塔と煙突から噴出する煙のコントラスト


息を飲む光のステージに、酔いしれる事間違い無しです
  まるで映画の中に出て来るような未来都市の様相を呈しています

  これぞ、工場萌え!の極みです

■ 北広島

新千歳空港から70分
   札幌から、JR、市バスで60分の地方都市

   平成23年には日本ハム球団の球場として
 
 “日本ハムファイターズ新球場ボールパーク”が開業されます

   市内には様々なニーズに対応したゴルフコースが完備された
   ゴルフ場が10ヶ所あります

   ホテル併設のゴルフ場もあり、大自然の中でフェアウェイを堪能でき
   豪快なショットを楽しめます

   これぞ、大人の心を満たしてくれるエリアです

■ 岩見沢

   新千歳空港から80分
   札幌から、JR、高速バスで60~70分の地方都市

家族で楽しめる観光エリアとなっていて
   ゆったり、のんびり楽しめる時間が共有できます

   北海道グリーンランド(旧三井グリーンランド)遊園地
   いわみざわ公園キャンプ場
   いわみざわ公園 夏フェス“JOI N ALIVE2018”

   市内のホテルは、温泉、スパ、大浴場が完備され
   栄養満点の朝食、充実したアメニティーが人気となっています

   これぞ、夏休みには最適なエリアです

□□□□□□□

空の玄関口、新千歳空港に到着後
目指すは札幌と言う観光客の方が大半だと思いますが
お泊りは近郊の地方都市にしてみるのも
楽しい旅行になるかもしれません

後、気を付けたいのが北海道旅行の服装です
昼間は暖かいのですが、夜になるとぐっと冷え込む事が多々あります
Tシャツだけでは肌寒く感じてしまいます
羽織る物を一枚持っていると安心ですね

北海道の年間観光客数は4,500万人
オールシーズンを通して国内、海外からの
観光客で賑わっています

安心、安全な北海道旅行、トップクラスの治安の良さを誇っています

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